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Peruc virtual organ set
このパイプオルガンの現在のストップ構成:
Kryt 8の低音のオクターヴ、そしてFletna 4の一部、木で出来ているパイプは木食虫による深刻な被害を受けており、修繕を必要としている。それに、一番前の列(Prospekt)を成すPrincipal 4のパイプも鈴の腐食により大変ひどい状態にある。それでも、そのパイプはとても耳に心地よい音色をもっている。この地方のパイプオルガンの中に、このペルツ教会のものは特に音色が優れている。CDなどを作るためにこのパイプオルガンでの演奏は録音されることもある。しかし、修繕状況は酷く、かなり大掛かりな作業が必要である。そのための見積もり金額は5万ユーロ前後である。スポンサー募集中。このバーチュアルパイプオルガンセットをつくるにあたって、各ストップの各パイプが録音されるので、ペルツのパイプオルガンの音を現状のままで聴くことが出来る。それ以外の音源から発生した音は一切含まれていない。 すべてのサンプルはA=440Hzを基準にした調子に私の手で合わせられた。歴史的な調律はもう喪失され、復元できないので、現代的な平均調律にするしかなかった。現在のチェコでは、歴史的な調律法が今も保存されているパイプオルガンはほとんど見つからない。20世紀の前半に、チェコのパイプオルガンのほとんどは大掛かりな修繕・改造を受け、元の性格を失った場合が多い。バロック時代の歴史的な様式は尊重されず、改造当時に考えられた「理想的な音色」に合わせるために作り変えられた。しかし、幸いなことに、ペルツのパイプオルガンはほとんどそうした作り変えを被ったことはなかった。 パイプのほとんどはバロック時代の原物である。 大掛かりな改造工事が、1901年に一回しか行われたことがない。その改造により、Principal 8とViolon 8、新しいストップが二つ加えられ、前にあったKvinta 1 1/3というストップがなくなった。Mixturaの構成も変更されたが、原物のパイプが残された。Salicional 8のパイプも1766年のものである。ただ、低音のオクターヴのパイプは亜鉛で出来た新しいもので、このストップは元々4フットのものだという説がある。しかし、私の考えでは、その最も大きい金属製のパイプは、第一次世界大戦中に軍事使用のために押収されたのではないかという説の方が正しい。その後、押収でなくなったパイプの代わりに亜鉛のものが入れられた。幸いなことに、ProspektのPrincipal 4のパイプは武器を作るために必要な大きさがなく、押収されずに残った。元のコンソールも新しいものにとって代わらされたけれど、バロック時代の足鍵盤の「ショート・オクターヴ」(Short Octave)が残された。つまり、足鍵盤の音域は、低音の「ド」から、次のオクターヴの「ラ」までであるが、低音のオクターヴにはシャープとフラットはいくつか抜けている。 改造前のこのオルガンの響きはどうだったのかを実験するために、バーチュアルコンソールのもう一つのバージョンを工夫してみた。このバージョンにおいては、現存しているOctave 2のパイプサンプルを操作することにより元のMixturaとKvinta 1 1/3を再現した。 このパイプオルガンの(改造前の)元のストップ構成:
Peruc - full organ sample set Peruc - mini
参照文献: |